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水耕栽培での害虫対策 農薬を使わないアブラムシなどの駆除方法

2016年8月9日

水耕栽培での害虫対策 農薬を使わないアブラムシなどの駆除方法

害虫が寄り付かないのが水耕栽培の魅力の一つでですね。

でも、バジルなど水耕栽培でも虫が寄ってくることも。

今回は水耕栽培で注意したい害虫とその対策、農薬を使わない害虫対策、アブラムシの駆除として
ストチュウなどもご紹介します。

水耕栽培の害虫対策の方法

家庭菜園の防虫ネットは100均で買える

ダイソーの園芸コーナーには防虫ネットも売っています。
植物に合う網目の大きさを選んで使いましょう。

害虫が付く前から対策をすれば、害虫を駆除できます。
ベランダよりも室内で栽培したほうがより害虫が付きにくいので、室内にスペースがある場合は室内で育てましょう。

ベランダで野菜を水耕栽培する場合は、「ネットで覆う」「虫とりシートをかけておく」など対策できます。

外で栽培する時は、最初から培養液に農薬を使うなど、
強い薬を混ぜておくのは絶対にやめましょう。

出来る限り虫の付きづらい環境を作っておき、
虫がついたら被害が小さいうちにすぐに対策しましょう。
ベランダ栽培の場合は毎日の点検が大切ですね。

ハーブにつく害虫はどうやって対策するの?

水耕栽培で一番人気のバジル。
初心者の方でも簡単に育てられると大人気です。

水耕栽培には虫があまりつかないと思っていたのに
バジルは残念ながら虫がつきやすいのです・・・。

害虫は一度発生すると一気に繁殖して葉を穴だらけにしてしまいます。
数週間で葉がなくなってしまいます。
葉に黒い粒があったら虫食いのサインなので、
早めに対策をしましょう。

バジルにつく 害虫 ヨトウムシの駆除の仕方

夜に葉を食べて、昼は土の中に隠れている蛾の幼虫です。
朝、バジルの葉が食べられていて、虫を探してもいないときはヨトウムシかもしれません。

オルトラン水和剤をまくか、土を掘り起こせば浅い位置にいるので、つまみ出して駆除します。

オルトラン水和剤

食用植物への使用が認められている農薬です。
様々な植物に使用可能で、ヨトウムシやアブラムシなど植物の汁を吸う害虫に効果があります。
葉っぱや茎に行き渡ったオルトラン水和剤を、虫たちが吸い上げて退治します。

使用後1~4週間ほどで農薬が抜けてバジルが食べられるので、収穫する日から逆算して使いましょう。

水耕栽培での害虫駆除の仕方

コナジラミ

コナジラミの成虫は小さな蛾のような虫で、葉の揺れに合わせて飛び移ります。
葉の裏に卵を産み、生まれた幼虫が葉の汁を吸って栄養を奪います。
また、排泄物の影響でカビが発生する事もあります。

対策

作物や葉の成長を大きく左右するため、こまめに取り除く必要があります。
コナジラミの成虫が葉に移るのを避けるためには、粘着テープを活用するのがおすすめです。

アザミウマ

成虫・幼虫共に被害をもたらすのがアザミウマ(スリップスとも言います)
非常に小さいので肉眼では見えにくいですが、葉や枝を振ったら落ちてきます。

アザミウマは、他の吸汁性害虫に見られる吸管がないので、傷を付けるように液汁を吸います。
そのため、葉の表面に薄黄色の点描が現れて糞が付着します。
また、葉の裏の部分に光沢感があるのも特徴的です。

対策

粘着テープを使用するのが非常に効果的です。

トラップテープがおすすめです。
黄色と青色があってコナジラミには黄色、アザミウマには青色を使うのが効果的です。

トラップテープってなに?

トラップテープは、アメリカから輸入している粘着テープです。
UVカットフィルムですので、長期の使用でも途中で切れることがありません。
側面使用でねじれを防ぐには、割り箸を挟むともどります。
また、ペットボトルに巻き付けて、パイプにさしたり、つるしたりすると効果的です。
雨で濡れても乾いたら粘着力は戻ります。

室内で水耕栽培 アブラムシが発生した時の対処法

アブラムシは葉の裏や新芽に集団で発生します。
病気の原因にもなるので、見つけたらすぐに歯ブラシでこすって駆除し、ひどいときはついてる葉を全部切って捨てましょう。

アブラムシはきらきらと光るものを嫌います。
アブラムシ除けの銀色テープも売っています。
また、防虫ネットで飛んでくるのを防ぐなど、害虫がつく前に予防することが大切です

テレビでも放送された方法ですが、牛乳をアブラムシにかける方法です。
牛乳は2~3倍に薄めましょう。
牛乳の乳化作用で、アブラムシを窒息死させます。

窒息死するのですが、牛乳のにおいが取れるまで時間がかかります。
牛乳が乾かないうちに水で流さないと、取れにくくなって結構大変なんですよ。

また、アブラムシ対策では唐辛子をアルコールにつけておいて辛み成分を噴霧する方法があります。

その他の虫が付いてしまった時は、地道に手で取り除いた後野菜用の殺虫剤を使用します。
培養液に農薬などを入れるのやめましょう。

野菜用の害虫スプレーが販売されています。
必ず容量を守って噴霧しましょう。

アブラムシを駆除するストチュウってなに?

農薬は出来るだけ使いたくない。
そこで出番となるのが自然農薬です。
化学薬品を使わずに天然の素材で作られたスプレーで、ホームセンターなどでも売られています。

しかし、頻繁に使うので自分で作れたらいいと思いませんか?
自分で作りましょう!

では、材料と作り方をご紹介します。
名前はお酢と焼酎で作るので「ストチュウ」と言います。

ストチュウの材料

・焼酎
(アルコール度数25度以上、ペットボトルか瓶入りの物)
・食用酢
焼酎と酢の割合は1対1
・唐辛子 (ティーパックにいれる)
・ニンニク(ティーパックにいれる)
唐辛子・にんにくはすりつぶしたほうが良い
・木酢液

全部容器に入れて冷暗所で保管し漬け込みます。
二ヶ月たって液の色にトウガラシの色が出てきて、薄いオレンジになったら完成です。
出来上がった液体2に対して木酢液1を混ぜます。
それを100倍に薄めて、スプレーで散布します。
一般的には1000倍ですが、100倍でされている方もいます。

持続期間は5日から7日ぐらいもちます。
雨が降ると洗い流されるのでまたスプレーしてください。

葉っぱの裏に虫は隠れています。葉の裏にもかけましょう。

農薬のように持続して、絶対的な効果はないので、まめにまいて予防しましょう。

 


 

終わりに

害虫は終齢幼虫だと
数日で苗が全滅することもあります。

「葉に穴は開いていないか」
「食いちぎられた跡はないか」
などを観察して早期発見を心がけましょう。
ストチュウも是非お試しくださいね。

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