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冬のお風呂で熱中症にならない為の注意点&のぼせと熱中症の違い

2016年12月13日

冬のお風呂で熱中症にならない為の注意点&のぼせと熱中症の違い

冬は寒いのでお風呂でしっかり体を温めたいですね。

お風呂の温度はどれくらいがいいのでしょうか?
冬のお風呂って熱中症の危険があるの?
のぼせと熱中症の違いはなに?
今回は、冬のお風呂の熱中症についてご紹介します。

冬のお風呂 熱中症に注意

血液のめぐりをよくするにはある程度時間をかけてお風呂につかった方があたたまります。
そのためには、38℃から40℃くらいのぬるめのお湯がいいです。
冬には、熱いお風呂に入りたいと思っている人が多いのではないでしょうか?

お風呂で体を芯から温めたい場合、血液循環が大切ですので40度前後ぐらいで10分から15分ぐらいつかるようにしてください。

ぬるめのお湯に時間をかけてつかると、血管が広がって血液循環が良くなり体の奥の方から温まるだけでなく、
リラックス効果もあわせて期待できます。

血液循環とは?

血液が血管を通り一定の方向に流れることです。心臓の収縮が原動力となり、全身を循環します。

大循環(体循環)と小循環(肺循環)とに分けられます。

冬のお風呂で危険な事 浴室熱中症とは?

浴室熱中症はお風呂場で起きる熱中症のような症状をいいます。
お風呂に入っていて、気持ちよくなり眠くなるのは、浴室熱中症の前兆といえるので注意です。

湯船につかると体温がお湯の温度まで上昇するため発汗をして体温を下げようとします。

でも、お湯の中では汗をかいても体温を下げる効果がないので、血管を広げて体温を下げようとします。

そのために末梢血管にまで血液が渡り、脳へ行く血流が減少するため頭がボーっとしてしまう熱中症のような状態になります。

この状態が危険なのは、ひどくなると失神してしまい溺れるかもしれないので注意です。

浴室熱中症になるかも・・・

こんなお風呂の入り方していませんか?

  • 入浴前に何も飲まない。
  • 42℃以上のお湯につかっている
  • 湯船に10分以上つかる
  • たっぷり汗をかくまでつかります
  • 入浴中眠気でうとうとしたことがあります
  • 肩までしっかりお湯につかる

3つ以上当てはまると浴室熱中症になる危険性があるのでご注意ください。

血小板が変形? お風呂の温度が原因?

熱いお湯につかると、脳内麻薬のβ-エンドルフィンが分泌されると言います。

多幸感を味わえるので、ついもっと熱くしたいという気持ちになるようです。

また42℃のお湯につかると血を止めたり出血を防ぐ役割をする血小板が変形して繋がりやすくなるので血栓ができやすくなります。

この結果、脳卒中や心筋梗塞などの血栓症が発生しやすくなるかも知れないという事です。

入浴時は利尿ホルモンの分泌が増えて、尿が膀胱に溜まります。
脱水症状が進むので血液が濃くなります。

熱い湯に入ると発汗でさらに血液がドロドロになります。

健康な成人8人に3分間、47度のお湯に入浴してもらい血液を調べた結果があります。

血を固める血小板の働きが活発になることが分かりました。

血小板から「偽足」と呼ばれる突起が出て血管壁や別の血小板とくっつきやすくなった事と、
血小板が血液凝固物質のフィブリノーゲンを出して、固まりやすくなっていると分かりました。

熱いお風呂に入るとますます血管が詰まりやすくなるのです。

安全に入浴する方法

安全対策をして入浴しましょう。

  • 42度以上の湯に入らない
  • 飲酒後入浴しない
  • 入浴前後に水分をとる
  • つかるのは胸まで 肩までつからない
  • 朝の入浴は避ける
    (脈拍、血圧、呼吸数などが変わりやすいから)
  • 入浴前に一杯の水を飲みましょう
  • 体の芯から温まるには、ぬるい湯につかりましょう

42度以上のお湯でないと体が温まらないと思っているのは間違いです。

体を温めるには、お湯の温度より浸かっている時間が大切なんです。

半身浴では、40度程度のお湯に10分から15分つかることがおすすめです。

ぬるいなと感じる40度前後のお湯でも10分以上すると、汗が出始めます。

これが体の芯から温まった証拠なんです。

お風呂 のぼせと熱中症の違い

のぼせ・・・のぼせは一般的に血管が拡張することで起きます。

体温より高いお湯に入ると、普段の体温よりも高くなった体温を元の状態に戻そうと
熱を発散させるための発汗、血液循環が活発に行われます。

血液を早く循環させたために、心臓がドキドキし、心拍数や血圧が上昇します。

そしてお湯で温められために血液循環が活発になった血液が、脳に流れるために頭に血が上り、ボーっとしてきます。

この状態が頭に血が上った「のぼせ」の状態です。

脳の血液循環が活発すぎる状態なので、こめかみが脈を打つように傷んだり、目の前がチカチカしたりめまいがする事もあります。

のぼせは、熱を冷やして緊張をほぐせば自然と回復します。

熱中症・・・外気温が関係するのが特徴です。

お風呂で発汗することで、水分、ナトリウム、カリウムが失われていくということが熱中症の大きな原因です。

水分量や電解質のバランスコントロールができなくなり、体調のバランスがとれなくなります。

水分と塩分補給と、熱を逃がす為に汗をかく事が必要です。

体温よりお湯の温度が高いと体温が上がりますが、体温を下げようとして、汗をかきます。

汗をかきやすい人は、大量に汗をかいて体温を下げようとします。

でも、汗をかきにくい人は、汗があまり出ないので、体の中に熱がたまってしまいます。

その結果汗をかきにくい人は、熱中症のリスクが高まります。

お風呂で体温が上がって「熱中症」と同じ状態になってしまうことが原因です。

のぼせと熱中症は症状は似ていても体に起きていることは違います。

熱中症予防するためのお風呂の入り方

汗をかきづらい方は注意しましょう。

熱中症が発生するのは?

体温上昇→発汗→水分不足(脱水症)→発汗ストップ→熱中症 の流れで発生します。

〇熱いお湯には入らないようにしましょう。

熱中症の予防は、体温を上げないようにする事が大切なのでお湯の温度は、体温に近い温度にしましょう。

半身浴の場合、疲労回復の効果も期待できます。

〇入浴時間は短くしましょう。

汗ばんできたら、お風呂から出るタイミングですが、汗をかきにくい人は、汗をかく前にお風呂からでましょう。

つまり、普段より入浴時間を短くする事で、熱中症を予防ができます。

汗をかく事で、体温は下がりますが、
体温を下げるためには汗が蒸発する時に体内から熱が奪われます。

汗は蒸発しなければなりません。
お風呂場では、湿度が高いので、なかなか蒸発しづらいです。

お風呂の時間を調節しましょう。

〇入浴前後には水分補給をしましょう。

40度のお湯で首まで10分間つかっていると500CCの水分が失われます。

入浴後や就寝中にも汗をかくので水分を補給しましょう。

まとめ

熱めのお湯に長時間つかかるのは体に負担が大きい事がわかりました。

また短時間では体の表面温度を上げているだけで、芯から温まってないんですね。

体温より3℃から4℃低いお湯に浸かることで十分温まります。

入浴前には水分を飲んでおくのと、入浴は10分以内ですます事が大事ですね。

是非参考にしてください。

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