40代の働き盛りの人や芸能人が
虚血性心不全で突然死。
こんなことを聞くと不安になったりますね。
そこで
今回は心臓病の中の虚血性心疾患を
わかりやすく、虚血性心不全の前兆や原因、
予防するにはどうすれば良いのかなどご紹介します。
虚血性心疾患をわかりやすく
心臓は筋肉でできたポンプで、1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返して全身に血液を送っています。
そして心臓自身に栄養や酸素を送っている動脈が冠動脈です。
冠動脈は心臓の表面を冠(かんむり)のような形でおおっていることから、その名前がつけられました。
冠動脈は左右2本にわかれ、左の冠動脈はさらに2本にわかれます。
主要な冠動脈は、右冠動脈と左前下降枝と左回旋枝の3本です。
虚血性心不全とは?
大きく分けて心筋梗塞や狭心症のことです。
簡単に言うと、「虚血」というのは血(酸素の供給)が不足するという意味です。
心筋に栄養を与えている血管冠動脈が、つまります。
その結果 心筋への血液、酸素を送り出せなくなり心筋に栄養不足や酸欠といった状態が起こります。
この状態が長く続くと、心臓が正しく機能できなくなり、心不全となります。
このような場合について「虚血性心不全」と呼びます。
心不全 心筋梗塞 狭心症 とは?
心不全は心臓のポンプの機能が弱った状態をいいます。
心筋梗塞や弁膜症、心筋症、外傷などあらゆる心疾患からなる場合があります。
心筋梗塞とは?
突然の激しい胸の痛みから始まります。
活動しているときには少なく、むしろ安静時や就寝中に発作に襲われることが多いのが特徴で、痛みは30分から数時間も続きます。
痛みの場所は胸だけでなく、みぞおち、左肩や左腕、首やあごなどに痛みが広がることが多いようです。
また、痛みの程度は狭心症とは比べものにならないほど強いので、死への不安や恐怖感が伴います。
急性の心筋梗塞の場合、十分な治療体制の整った病院に緊急入院することが大切です。
早ければ早いほど救命率は上がります。
狭心症とは?
心筋に一時的に血液がいかなくなり胸が締め付けられるような痛みの発作が起こります。
痛みの感覚は人それぞれで「押しつぶされるような」「息がつまるような」「しびれるような」というように、いろいろな表現があります。
痛みの場所もはっきりではなく胸全体部分指すことが多いようです。
胸の痛みは2から3分で治まりますが、長い時で15分くらいです。
狭心症の痛みは、走ったり、階段を上ったり、怒ったり、入浴したり肉体的あるいは精神的活動が高まったときに起こります。
しかし、安静時に突然痛みが起こることもあり、その場合は痛みが強く、持続時間も長いのが特徴です。
虚血性心不全に前兆はあるの?
虚血性心疾患には前兆があります。
動悸や息切れが代表的なものですが、それを加齢によるものと思ってしまい見過ごしてしまう人が多いのです。
また狭心症の症状は胸痛と思っている人も多く、痛みはなくても呼吸がしにくいな・・・という胸の違和感を感じたら、まず専門の医療機関に相談してください。
また、40歳を過ぎたら年1回は定期的な検査を受けるようにしましょう。
その時に、運動後にとる心電図(運動負荷心電図)も検査するとよいと思います。
日々の生活習慣の改善と定期検診を行うことと高脂血症や高血圧、糖尿病があれば、その治療をしっかり行うことが大切です。
虚血性心疾患の原因
狭心症 心筋梗塞は、血管の動脈硬化が原因です。
簡単に説明すると血液中の脂分が壁にくっついて蓄積していくことが大きな原因です。
血管に脂分が蓄積して、血管の幅が狭くなっていく状態を狭心症といいます。
例えば、川の中にたまっている砂を想像してくださいしい血管、抜け道を造るというバイパス手術をおこなう事になります。
虚血性心疾患の予防について
もともと大きな川だったところにだんだん砂がたまってきて、水が流れにくくなり、川幅が狭くなるのが狭心症です。
蓄積した脂分は川の中にたまっている砂と同じですから、溶かす方法はありませんね。
根本的には血管を拡げるというカテーテル治療、または、新
①塩分を控えめにしましょう
②肉類の脂身、魚類の卵、バターなどを控えめにし、青みの魚を多くとりましょう
③砂糖や果物類をとり過ぎないないようにしましょう
④野菜を多くとりましょう
⑤大豆製品を多くとりましょう
⑥食物繊維を多くとりましょう
食事以外の生活習慣で気をつけること
⑦肥満の予防と解消のために運動をしましょう
⑧タバコをやめましょう
⑨過度のストレスは避けましょう。または軽減させましょう。
⑩攻撃的で妥協を許さないせっかちな性格があったら改善しましょう
虚血性心疾患の予防は動脈硬化の予防と同じです。
虚血性心疾患 なりやすい人
高脂血症と高血圧症を併せ持つだけで、「正常な人」の16倍も虚血性心疾患になるリスクが高いそうです。
これに関連して「死の四重奏」という言葉がありますが、喫煙に高血圧、高脂血症、糖尿病が加わることでさらにリスクが高まる事になります。
終わりに
心臓ドックの費用は各病院、検査方法の料金設定となりますが、
だいたい2万円から5万円が相場となります。
今回ご紹介した病気を早期発見するために
年に1回程度受けることがのぞましいですね。