せり なずな
ごきょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これぞ七草
この短歌でおなじみの七草粥ですが、最近は食べないという人が多いそうです。
ですが、七草粥を食べないなんてもったいない!
お正月太りや疲れた体をリセットするとてもいい機会なのです。
今回は七草粥について詳しくまとめてみました。
正月太りに七草粥?デトックス効果大なの?
春の七草は、聞きなれない名前の材料ばかりです。ですが、意外と身近な食材だという事を知っていますか?
スズナはかぶ、スズシロは大根の事を指します。
ナズナは、なんとぺんぺん草なんです!びっくりですよね。
どの野菜も健胃や消化促進、利尿などの効能があり、ビタミンA,Cやカルシウムも豊富でとても体にいいものばかりです。
特に注目したいのが消化促進の効能。
胃に優しい春の七草を炊いたおかゆを食べることで、昔の人は、正月に疲れた胃や腸を休ませていたのですね。
これがまさに理に適っていて、現代でも日本人は年末年始にお酒を飲む機会が多く、また食生活も乱れがちで体に負担が大きいもの。
そこで、正月の終わりの日、1月7日に七草粥を食べることで、消化を促進させ食べ過ぎた分を排出する手助けをしてくれるんですね。
まさに現代でいうデトックス!
日本古来の行事を楽しみながら、正月太りとおさらばしちゃいましょう!
七草粥が苦手な方や子供でもおいしく食べれる簡単アレンジ方法!
おかゆを作るのってなんだか大変そうだし、それに七草粥って味が薄くて苦手な方も多いはず。
特にお子様はなかなか食が進みませんよね。
そこで、誰でもおいしく食べられるアレンジレシピをご紹介します。
○まずは基本の作り方 炊いたご飯でOK
3人前 材料は七草、ご飯を茶碗1杯分、茶碗3杯分のお水、塩です。
①七草はよく洗い、さっと塩ゆでし水にさらして細かく刻みます。
こうすることでえぐみや臭みが取れ食べやすくなります。
②炊いておいたお米をざるに入れ、水にさらします。
③ごはんを鍋に入れ、茶碗3杯分の水で弱火で15分煮ます。
④火を止めて蓋をし、10分ほど蒸らします。
⑤先ほど刻んだ七草を加えて5分ほど煮て、塩で味を調えたら完成です!
○アレンジその1 中華風七草粥
先ほどの手順の③で
中華スープの素(ウェイパーや創味シャンタンがおすすめ)を大さじ1加え、
仕上げにごま油を一回し♪
食欲そそるごま油の香りで、七草のえぐみが消えおいしく食べられます。
○アレンジその2 お味噌仕立て
基本の作り方から、塩をお味噌に変えるだけ♪
普段食べなれたお味噌汁の味なのでとても食べやすくなります。
お子様には溶き卵でとじるのもおすすめです!
○アレンジその3 洋風リゾットに大変身
基本の作り方の手順⑤にベーコンをプラス!
味付けはコンソメを大さじ1とスライスチーズを1枚ちぎって入れます。
仕上げにバターを小さじ1ほど加えれば、おしゃれなリゾットに!
ベーコンとバターの風味でお子様でパクパク食べられます!
七草粥の詳しい由来は?春の七草の効能まとめ
1月7日は「人日(じんじつ)の節句」という行事です。
唐の時代に中国で人日の日に7種類の若菜を入れた汁物を食べ、無病息災を願っていたことが始まりとされています。
春の七草は、早春一番に芽吹く若草です。そのエネルギーを摘み、食べることで、一年を健康に暮らせると言われていました。
それぞれの効能をご紹介します。
セリ 健胃・解熱・利尿・去痰
ナズナ 健胃・解熱・利尿・下痢止め
ゴキョウ 咳止め・去痰・扁桃腺炎予防
ハコベラ 利尿・歯痛・消炎
ホトケノザ 健胃・食欲促進・解熱
スズナ 健胃・消化促進・解熱・咳止め
スズシロ 健胃・消化促進・解熱・咳止め・利尿
ほとんどのものが正月で弱った胃腸にやさしい効能で、なおかつ風邪予防にも効果的な食材なのです。
昔の人の知恵は本当にすごいのだと、驚きますね。
これを知ったら、1月7日に七草粥を食べない、なんてとてももったいなく感じてしまいますよね。
おわりに
いかがでしたか?
お正月の暴飲暴食は、七草粥を食べてリセットしちゃいましょう!
そして、無病息災を願って七草粥を食べて家族全員、一年を健康に過ごしてくださいね♪