お子様が幼稚園や保育園、学校に通っていると耳にすることの多い「はやり目」という病気。
流行っているとはよく聞くけれど、どれほどの感染力があるのでしょうか。
そもそも「はやり目」とはどんな病気なのか、どんな症状が出るのか、ご存知ですか?
「はやり目」にかかってしまった場合園や学校はどのくらい休むべきなのか。
しっかりとした知識をつけて、「はやり目」の感染を予防したいですよね。
そこで今回は、
・はやり目とは?症状は?
・感染した場合何日休むべきなのか
・はやり目の感染を予防する方法
について、詳しくご紹介します。
はやり目の子供の症状とは?
「はやり目」とは、ウイルス性結膜炎のこと。
ウイルスの感染によっておこる結膜炎で、感染力が非常に強いことで知られています。
はやり目は、空気感染はしませんが、はやり目の人が目をこすった後に触れたものに、他の人が触り、目をこすってしまうなどで非常に高い確率で感染します。
また、同じタオルを使う事でも感染します。
とても感染力が強いので、幼稚園や保育園、学校と行った集団生活の場で爆発的に流行してしまうのです。
「はやり目」と呼ばれるものにも種類があります。
・流行性結膜炎 ≪アデノウイルス8型≫
・咽頭結膜炎 ≪アデノウイルス3・4型≫
・急性出血性結膜炎 ≪エンテロウイルス≫
の3つがウイルス性の結膜炎となり、「はやり目」と呼ばれるものは主に流行性結膜炎と咽頭結膜炎の2つです。
・流行性結膜炎≪アデノウイルス8型
熱はほとんど出ませんが、目が真っ赤になり、目が開かないほどに腫れます。
潜伏期間がとても長く、感染から5日~2週間ほど経って発症します。
初期症状は、さらっとした目やにが増え目がまぶしく開けずらい、などの軽いものです。
その後徐々にまぶたが腫れあがり、瞳が充血し、リンパ腺の腫れもみられます。
咽頭結膜炎よりも感染力が強いです。
園や学校は出席停止となり、治癒証明書が必要です。
・咽頭結膜炎≪アデノウイルス3・4型
こちらはプールでの感染が多いことや、夏に流行ることで「プール熱」とも呼ばれます。
流行性結膜炎とは違い、子供がかかると38度前後の熱が出ます。
40度ほどの高熱になることもあり、4日~5日上がったり下がったりを繰り返します。
瞳が真っ赤になり炎症を起こして目やにがでて扁桃腺も腫れるので、のどの痛みや
頭痛、腹痛の症状も伴うのが特徴です。
潜伏期間は3日~4日程。
こちらも感染力が強いので園や学校は出席停止。治癒証明が必要です。
どちらもアデノウイルスによるものですが、型が違うので症状が変わります。
特効薬はありませんが、眼科で診てもらうと炎症を抑える点眼薬がもらえます。
子供が目薬を嫌がって泣いてしまうと、せっかく目に入った点眼薬が涙で流れて、意味がなくなってしまいますので、子供が小さくまだ言い聞かせが難しい時は、寝ている間に目頭に目薬を1滴落とし、
そっとまぶたを上げて目の中に入れてあげると良いですよ♪
はやり目での休む期間はどのくらい?
はやり目にかかると、園や学校は出席停止となります。
働いているお母さんですと、どのくらい休まなければならないのかとても気になりますよね。
熱を伴う、流行性結膜炎(プール熱)では医師が治ったと判断してから二日間経ってから登園、登校が許可されます。
目安としては1~2週間です。
より感染力の高い咽頭結膜炎の場合、医師が伝染の危険がないと判断できるまで登園、登校が禁止になります。
目安としては1週間~3週間長いと1か月ほどになる場合もあります。
出席停止の期間はとても長いですが感染力のとても高いウイルスですので、医師から許可が出るまでしっかりと休ませましょう。
はやり目の感染 予防 いつまで気を付けるべき?
家族がはやり目にかかってしまった場合、どうやって家庭内感染を防げばよいのでしょうか。
感染力が強いので、徹底的に気を付ける必要があります。
・目をこすると感染してしまうので、家族全員でよく手を洗いましょう
・タオルは家族と共有しないこと
・洗濯はハイターを使い、別に洗いましょう
特に、お子様が目やにが気になる場合はティッシュ等を使ってふき取ってあげ、その後は必ず手を洗うようにしてください。
本人には目に触らないように言い聞かせましょう。
潜伏期間がありますので、2週間ほど予防に気を付けるべきだと思います。
まとめ
はやり目はとても感染力の強いウイルス性の結膜炎です。日ごろからうがい手洗いをしっかりさせて、
園や学校からの感染を予防しましょう!
かかってしまった場合は眼科で診てもらい、処方された目薬をきちんとさしてあげます。
そして医師の許可がでるまで自宅で安静に過ごしましょうね。