だしを取るのは面倒だけど
おいしいお味噌汁はだしが決め手。
今回は、昆布や煮干、かつお節でだしを簡単に取る方法をご紹介します。
目次
味噌汁のだしの取り方 簡単な方法
だしの取り方 かつお節
10分でかつおだしが出きるんだったらやってみようと思いませんか?
簡単だしの作り方
かつおぶし 4グラム
熱湯 200ml.
お湯を沸かしましょう。
沸いている間に耐熱容器に鰹節をいれます。
かつお節に熱湯をそそいでふたをしたら3分間待ちます。
3分たったらお箸で全体を混ぜて、こします。
かつお節をしっかり絞ります。
鰹だしの出来上がりです。
かつお節の理想的なだしを取る温度は
100℃に近い状態なので、
ほんの少し、だしがらにも「うま味」が残っています。
だからそのまま捨てるのはもったいないです!
小さいタッパーなどにまとめておき、
そのまま冷凍します。
4~5回分たまったら解凍し、
水400mlを沸かして、だしがら全部いれて
5分ほど煮出します。
こすときはしっかりとしぼってください。
このおだしは、香りは弱いですが、
2番だしとして十分に料理に使えるだしが取れます。
和食のだしはすぐに取れないし、面倒だ・・・
ということもあって、
便利な顆粒だしや市販のめんつゆの方が
楽なのでだしをとっていない方も多いと思います。
でもこの天然だしならほしいときに3分で取れ、
しかも2番だしも取れるので、ぜひお試しください。
次は、加熱なしでだしを取る方法をご紹介します。
だし汁が水出しで超簡単に
分量
昆布10×10cm 1枚
削りかつおぶし 20g
水 4カップ
- 昆布を半分に切ります。
- だし用パックに昆布 鰹節をいれて閉じます。
- 保存する容器にいれて水を加えましょう。
- ふたをして一晩おきましょう。
だし用パックを入れたまま
冷蔵庫で3日間保存できます。
だしの取り方 煮干と昆布
昆布だしを煮出して取る方法
分量
水1000ml. 昆布10g
昆布は5cm角で約2gです。
- 昆布は砂浜などで自然に乾燥させているため、小石や砂などが付いていることがあるため固くしぼった布巾で表面を拭きます。
- ごしごしと水洗いすると、表面のうま味まで洗い流してしまうので、注意してください。
- 鍋に水と昆布を入れたら、約30分~1時間漬け置きしてから、中火にかけましょう。
- 沸騰直前で昆布を取り出せば完成です。
沸騰直前っていつなの?
鍋の底から小さな泡が出てきたぐらいです。
沸騰し大きな泡が出てお湯になるまで煮てしまうと昆布のねばり成分が溶けだして風味が損なわれます。
注意しましょう。
昆布だしを水出しでとる方法
分量
水1000ml. 昆布20g
昆布は5cm角で約2gです。
- 固く絞ったぬれ布巾で昆布の表面を軽くふきます。
- 密閉できる容器に、水と昆布を入れ、10時間浸けましょう。
- 昆布を取り出し、必要な量ずつ鍋にうつして使います。
煮干でだしをとる簡単な方法
この方法も、水と昆布・煮干を合わせて、冷蔵庫の中で一晩置いておくだけの簡単な方法です。
作りやすい分量でご紹介します。
分量
煮干だしの材料
水 … 1リットル
煮干 … 10g(水に対して1%)
昆布 … 10g(水に対して1%)
まずは一番簡単な煮干だしの取り方です。
加熱してだしを取らないので、
作業が簡単なのに
「煮干のくせがない、すっきりとした上品なだし」が取れます。
簡単煮干だしの作り方
水出しで煮干のだしをとる場合は、頭・ワタを取らなくていいんです。
これはやる気になりますね!
そのまま水の中に入れてください。
一晩冷蔵庫で寝かします。
12時間で出来上がります。
出来上がったら
にぼしと昆布は取り出します。
保存目安は冷蔵庫で3日
ジッパー付き袋で冷凍も出来ます。
ひと手間かけて頭・ワタを取って水出しすると上品で澄み切った味になりますよ。
時間がある方はお試しください。
煮干だし 煮だして取る方法
水出しの方法でも十分に
おいしいしいだしがとれるのですが、昆布を入れたまま火にかければ、昆布の味をさらに引き出すことができます。
火にかける場合の注意するポイントは沸騰直前に昆布を取り出さないと、昆布の臭みが出てしまうことです。
また、水だしをせずにだしをとる場合は、20~30分水に浸し、昆布が戻ったら中火で煮沸前に昆布を取り出しましょう。
和食の基本かつおだし
上品でくせがなくスーと飲めるさわやかな風味が化学調味料では決して味わえない本物のだしの味です。
鰹だしには一番だしと二番だしがあります。
一番だしは、すまし汁やあんかけなどの澄んだ汁に、二番だしは味噌汁や煮物など味を濃いめに仕上げる時に使います。
昆布とかつお節の合わせ出し 一番だし
上品な味で旨味の強い最高のだしです。いろいろな料理に使われます。
分量
1,000ml(5カップ) 昆布10g かつお節15g
昆布は5cm角で約2gです。
かつお節はひとつまみで約2gとなります。
ひとつまみは3本の指でつまんだ量。
- お鍋に水と昆布を入れ、約30分~1時間漬け置きしてから、中火にかけます。
- 鍋の底から小さな泡がふつふつとしてきたぐらいで昆布を取り出しましょう。
- かつお節をいれて、沸騰したらすぐに火を止めます。
- あくをとって、30秒置きましょう。
- ざるにキッチンペーパーやふきんを敷いてでこして出来上がり。
かつお節は、絞るとだしが濁ってしまい、
渋み・雑味が出て上品な味に仕上がらなくなるので、
絞らないようにしましょう。
二番だしのとり方
一番だしで残ったうま味を弱火にかけてゆっくりと引き出しただしです。
分量
水1,000ml(5カップ)
一番だしで使った昆布とかつお節
二番だし用かつお節 5g
- 鍋に水と一番だしを取った後の昆布とかつお節を入れ、強火にかけます。
- ひと煮立ちしたら、弱火にして10分煮ます。
- 二番だし用かつお節を加え、火を止めて
- あくをとり、30秒置きます。
- ザルにキッチンペーパーやふきんを敷いてこして出来上がり。
即席だしの作り方
手間がかかるから・・・
インスタントを!と思っている方に手軽に作れるだしのとり方をご紹介します
これなら少人数分でも、時間もかからず美味しいだしが作れます。
茶こしで
茶こしに鰹ぶしを適量入れ、お湯を注げば出来上がり。
手軽に鰹だしが作れます。
汁物やおひだしなど、だしが必要な料理に使えるのです。
電子レンジで
昆布を水にやつける時間がないときや、煮だしすることができないときに
耐熱ボウルに水を入れ、その中にだし昆布と鰹ぶしを入れ、ラップでふたをして
レンジで(600W)で約3分!
この時、ラップは密封せずにふんわりとかけてください。
お茶パックで
煮物のときはお茶パックに鰹ぶしを入れて、一緒に煮込ます。
程よいだしが出たところで取り出せば、調理時間の短縮になりますね。
だし昆布を入れるときは沸騰する前に取り出してください。
味噌汁の作り方 基本の分量
一人前のお味噌汁の量は、一般的に150mlです。
簡単に言うと、だし1カップ、そして味噌大さじ1で出来上がる味噌汁の量です。
これを、作る人数分で計算すると、量も間違うことなく作ることができますよ。
だしと味噌さえあれば、具にさっと火を通すだけで完成する簡単なのがおみそ汁ですね。
みそ汁の具材を考えるときは「食感」「色合い」「風味」の異なるものを数種類組み合わせてください。
いちばんわかりやすいのは豆腐と季節の野菜です。
また、みそ汁を作る時の注意点は、だし500mlに対して大さじ2と1/2の味噌を溶きながらいれて、入れた後は決して煮立たせないことが大切です。
味噌は香りが飛びやすいので、味噌を溶き入れるのは具材にしっかり火が通り、あとは食べる前に軽くあたためるだけ、という状態になってからです!
味噌汁の作り方の基本 だしの素を使って作る場合
味噌汁はだしをとったら具をいれて、最後に味噌を入れるのが一般的ですが、インスタントの顆粒の場合はどうなんでしょうか?
顆粒だしの場合は煮立てると香りが飛んでしまいます。
沸騰したお湯で具を煮た後にだしの素を入れるのがポイントですよ。
顆粒だしを入れたら すぐに味噌を入れる!
こうすると インスタントのだしでも風味豊かな味噌汁になります。
味噌汁のこくが足りないときの必殺技
味見したときに 何か足らないな・・・
と思ったら 濃い口醤油をほんの少し加えてみましょう。
この時に、味噌を加えると塩辛くなりすぎてしまいます。
味噌汁が濃すぎる!
と感じたらだし汁をだして薄めましょう。
水でうすめると風味が失われます。
味噌汁を温めなおしても、おいしさを保つ方法
味噌汁は温めなおすと味が悪くなりますね。
具の味やかおりが汁に移ってしまうからです。
しかし、具と汁を分けておけば大丈夫なんです。
終わりに
だしは、材料を入れるタイミングと加熱時間がポイントです。
だしのとり方をマスターすれば同じ料理が格段にレベルアップします。
まずは簡単な方法から挑戦してみてくださいね。