賃貸を借りる場合、家賃や管理費をできるだけ安くしたいと思いますが、契約の時にかかる初期費用も抑えたいですね。
大家さんからみて家賃を値下げすることは、既に入居している人の家賃も考慮するため、なかなか値下げに応じないものです。
比べて初期費用は値下げしてもトラブルになる可能性は少ないため、交渉に応じてくれる可能性があります。
その初期費用といわれる
礼金、敷金、仲介手数料、前家賃、火災保険料のうち、
値下げの可能性がある、礼金、敷金、仲介手数料の交渉の方法をお伝えしますね。
目次
賃貸の初期費用を安くする方法
礼金、敷金、仲介手数料はそれぞれ使い道が違うため交渉する順番を決めます。
まず、礼金は大家さんに支払うお金で返還されないものです。
次に敷金は家賃が滞ってしまった場合や、退出するときに元の状態に戻す為に使われて残った分は返還されるものです。
仲介手数料は不動産屋さんに支払うお金で、契約が成立した時に紹介してくれた手数料として払うもので返還はされません。
交渉する順番は
- 入居する事で一番利益を得る大家さんから、
- 次に不動産屋さんと順番に
礼金→仲介手数料→敷金で話をしていきます。
礼金を交渉する
大家さんとしては空室が続くよりも礼金を安くしてでも入居してほしいと考える場合もあります。
「こちらの物件も気になってますが、最近礼金が要らない物件もあるので考えてます。」
「予算がオーバーしそうなので、できれば礼金を抑えたいのですが」と切り出してみましょううね。
ただし、礼金は大家さんへのお礼の意味合いを持ちますので、大幅に値切ると大家さんの心象が良くないものになってしまいます。
0円とは言わず半額くらいの値下げを目指しましょうね。
仲介手数料を交渉する
仲介手数料は法律で1か月分+消費税と上限が決まっています。
範囲内であれば不動産屋さんがいくらもらうかを決めることができます。
もし気になる物件が仲介手数料1か月分だったら、紹介されただけで言われた通りに払うのはもったいないので、半月分にしてくれるよう交渉してみましょうね。
「他の不動産屋さんは仲介手数料を半月分にしてくれるって言われたんだけど、そこにしようかなぁ」とぼやいてみましょう。
敷金を交渉する
敷金は費用として使った分以外は返還されるものなので、初期費用は下がっても、あまりお得にはならないです。
しかし大家さんは敷金は利益にはならないので、減額交渉をしてくれる可能性があります。
ただし敷金が足りなかった場合は退去するときに負担しなければいけないので、注意してくださいね。
交渉できる理由と言い回しをお伝えしましたが、何事も交渉をする時は、必ず比較する対象が他にある事をちらつかすことが大切です。
心の中ではこの物件に住みたいと思っても、似たような家賃で礼金、敷金、仲介手数料が低く設定されている物件の資料を持っておき、この物件と迷っているふりをしましょうね。
また、不動産屋さんと話をする際は、1人では行かず2人以上で行きましょう。その際は、1人が物件をこのままで契約したい役を、もう1人が大幅に値切る役をすると、自然と不動産屋さんが中間をとって、金額を提示してくれる事もあります。
ある程度まで話が詰まったら「下げてくれたらここに決めます」ともうひと押しします。
敷金と礼金0円の初期費用は本当にお得?
最近目にする敷金と礼金がいらない物件は、初期費用がかからないのが魅力ですが、本当にお得か見極めが大事です。
家賃が高め
初期費用がいらない代わりに相場より家賃が高めに設定している場合がほとんどです。
ただし転勤などで短期間の居住が決まっている場合はお得ですね。
0円にしないと借り手が来ない物件
長い間空室になっている為、敷金礼金なしにしている可能性もあります。
駅から遠いとか、車通りが多く騒音があるなど立地の問題であれば内見でわかりますが、
例えば過去に事件起きていたり、もしくは近隣トラブルがあったりと何かしら問題がある可能性もあります。
また、誰でも借りやすい物件は、礼金、敷金が準備できない方が借りるという事ですので、環境があまり良くない可能性があります。
他の費用がかかる
礼金、敷金がかからない代わりに入会金、保証金、室内消毒代など他の項目があったり、
鍵交換代やルームクリーニング代が通常より高いことがあります。
退去時の修繕費用は自己負担
通常は敷金から引かれる修繕費用は、敷金を払っていない為退去するときに全額払うことになります。
退去する時は修繕費用に充てるためある程度まとまった金額を準備しなければなりません。
違約金が設定されている
1日でも家賃の支払いが遅れたらすぐに違約金が発生したり、1年以内の解約の場合は違約金があるなど、特別な設定がある場合があります。
契約書に書かれている特約を確認してみましょうね。
礼金敷金がかからない物件の注意点を挙げてみましたが、結局のところ良い物件との見極めが難しいため
急に引越をしなければいけないけど、初期費用がない場合以外は、あまりおすすめできません。
賃貸の安い時期は
時間に余裕があれば、不動産やさんが暇なときに部屋探しをすると値下げに前向きになってもらえます。
不動産屋さんの閑散期は春に転勤や進学で入居者が決まらなかった物件が残る6月から9月になりますが、特に8月は引越し自体が少ないので交渉しやすいです。
繁忙期に比べれば物件数は減りますが、家賃や初期費用が高くて借り手がつかなかった物件などもありますので、いい物件を交渉できるかもしれませんね。
さらに物件を探す人も繁忙期より少ないので、あせらず比較しながら検討する事ができます。
まとめ
賃貸を借りるにあたり少しでも安くお得に契約したいと思うところではありますが、住んでしまってから後悔はしたくないものです。
相場より家賃が安いのは何か理由があるからと思いましょう。
ただし礼金や仲介手数料は交渉によって、値下げできる可能性があります。
言うのはただなので思い切って交渉してみましょうね。