鶏胸肉をしっとり柔らかくする方法って気になりますよね。
むね肉はもも肉に比べ、お値段も安く、ヘルシーでどのご家庭でもよく調理しますよね。
しかし、パサパサとした食感になりお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
下処理などの方法を変えるだけで鶏胸肉なのにパサつかずとってもジューシーになりますよ。
今回は、鶏胸肉をしっとり柔らかくする方法、しっとり茹でる方法や柔らかく焼く方法をご紹介します。
目次
鶏胸肉をしっとり柔らかくする方法9選とは?
鶏むね肉は鶏もも肉よりも値段もお手頃でボリュームもあるためメインのおかずにぴったりですよね。
しかし、鶏胸肉って調理後はパサパサとした食感になることが多いですよね。
なぜ鶏胸肉は加熱後パサパサしてしまうのでしょうか?
むね肉の特徴である脂肪の少なさが原因の1つなんです。
もも肉に比べてむね肉は脂肪が少ない分、水分がとてもが多く加熱するとその水分が抜けてパサパサとした食感となってしまうのです。
また、むね肉は他の肉と比べ筋肉の膜が薄い為より水分を失いやすいのです。
鶏むね肉をしっとり柔らかくする下処理方法をご紹介します。
肉の繊維を断ち切る
①3つの繊維別に切ります。
②3分割にしたものをそれぞれ繊維と垂直になるように切ります。
むね肉はよく見るとお肉1枚分の中でも
繊維の方向が違うんです。
鶏むね肉は大きく3つの繊維があります。
よく見て繊維を断ち切る様に切ります。
この方法だけでも食感が全然違いますよ。
繊維の方向を無視して平行に切ってしまうと
パサパサした食感となってしまいます。
フォークで穴をあける
①フォークで肉をプスプスと刺していきます。
肉に穴を開けることにより水分が浸透しやすくなります。
下記にある調味料に浸けこみ柔らかくする方法には最適だと思いますよ。
調味料等に浸けこむ
水又は調理酒に浸けこむ
①水又は調理酒に肉を30分程漬け込みます。
漬け込むだけで簡単ですが、全然違いますよ。
調理酒の場合はお肉の臭い消しにもなりますね。
調理後にはしっとりとしています。
加熱前に水に漬け込むことで肉の中まで水分を含ませ加熱して水分が失われても肉内の水分が
保たれて柔らかく仕上がるんですよ。
水、砂糖、塩に浸けこむ
①お肉1枚当たり水30ccと
砂糖、塩それぞれ小さじ1/2の中に肉を1時間ほど漬け込みます。
砂糖には肉に含まれているタンパク質と水分を結び付ける働きがあり加熱しても水分を逃がさないのです。
塩には肉の細胞組織が締まり、水分が外に出てきそうになった場合に肉の細胞間が細くなっている分、水分が逃げづらくなるんです。
重曹水に浸けこむ
①お肉1枚当たり水200ccと
重曹、塩それぞれ小さじ1/2の中に肉を半日ほど漬け込みます。
重曹に含まれている炭酸水素ナトリウムが、
肉のタンパク質に働きかけ肉の筋繊維をほぐしてくれるのです。
そのためお肉が柔らかくなるのです。
オリーブオイル浸けこむ
①適量のオリーブオイルに入れ漬け込みます。
漬け込んでいる間に肉中の酵素が働き、柔らかくなります。
塩麹に浸けこむ
①塩麹30gほどをまぶし半日ほど漬け込みます。
塩麹にはタンパク質の分解酵素を含む為、漬けておくだけで柔らかくなるだけでなく旨味も増します。
ヨーグルトに浸けこむ
①プレーンヨーグルト大さじ3と塩一つまみ入れ半日ほど漬け込みます。
ヨーグルトに含まれている酵素の働きにより柔らかくしてくれます。
ヨーグルトの臭いが気になる方はカレーなどの煮込み料理に使用するとカレーもまろやかになりおいしいです。
片栗粉又は小麦粉をまぶす
①肉を切り、調味料等に漬け込んだ後、片栗粉をまぶします。
片栗粉をまぶすことで旨みを逃さずに肉汁の流出を防いでくれます。
茹でる場合にはプルプルとした食感になります。
焼いた場合には味付けした後、とろみがついておいしくなります。
小麦粉も片栗粉と同様の効果があります。
鶏肉のむね部分はゆでて低カロリーに!
鶏胸肉って茹でることで更に低カロリーになり、ダイエットにはオススメなんですよ。
ゆでた鶏むね肉は100gあたり108Kcalで高タンパクで低脂肪なんです。
茹でて保存しておくだけで、サラダ、お弁当などにも使えて便利です。
しかし、水分が抜けパサついたり、固くなってしまいますよね。
そこで今回はしっとり柔らかく鶏肉を茹でる方法をご紹介します。
鶏肉のしっとり柔らかく茹でる方法
≪材料≫
鶏むね肉・・・1枚
砂糖・・・・・大さじ1/2
塩・・・・・・ひとつまみ
片栗粉・・・・適量
≪作り方≫
①鶏むね肉の皮を取り、フォークで数か所穴を開けます。
②鶏むね肉に砂糖、塩を全体にすりこみます
③鍋に鶏むね肉がしっかりかぶるくらいのお湯を沸かします。
その間に片栗粉を鶏むね肉にまんべんなくつけておきます。
④お湯が沸騰したら火を止め鶏むね肉を入れ蓋をして
1時間放置しておきます。
⑤食べやすい大きさに切り、お好みのドレッシングをかけ完成。
余熱による低温調理でゆっくり加熱することにより
パサつきがちのむね肉がしっとりします。
鶏胸肉を柔らかく焼く方法まとめ
鶏むね肉を焼いて調理する場合、特にパサパサしますよね。
鶏むね肉を柔らかくジューシーな仕上がりになる焼き方をご紹介します。
焼く前にお肉に保水する
しっかりと保水することがとても重要です。
鶏胸肉をしっとり柔らかくする方法でもご紹介しましたが、調味料等に漬け込むことでお肉を柔らかくし、お肉の水分を逃がしにくくしてくれます。
調理前に漬け込むことで仕上がりがとてもジューシーになります。
低温でじっくりと焼く
実はお肉の焼く温度も関係しているって知っていましたか?
肉のタンパク質は温度が65℃くらいから凝固作用が始まります。
その反動により肉汁が外へ流れていきます。
焼く場合には65℃くらいの低温をキープしながらじっくり焼くことで中まで火が通りしっとりとした焼き上がりとなります。
冷たいフライパンのまま焼き始め、弱火でじっくり焼くことが重要ですよ。
焼く場合には皮から焼くと仕上がりがパリッとしておいしいです。
お肉が中まで焼けているか確認する場合は竹串を刺し、透明な肉汁が浮き出てきたら中までしっかりと焼けている証拠です。
焼いている時に出る水分はしっかりと拭き取る
じっくりと焼いている間には鶏むね肉から水分がでてきます。
低温で焼いている間にでてくる水分は、細胞外水分と呼ばれるもので、アクや臭みが多いとされています。
なのでキッチンペーパーで拭き取ります。
このひと手間をする事で、味や香りもスッキリとした印象になるんです。
まとめ
鶏むね肉を柔らかくする方法をご紹介しました。
パサつきがちで調理するのが難しいですが、調理前にしっかりと下処理することで本当にジューシーで柔らかいです。
また、調理する場合にも茹で加減や焼き加減に気をつけると更に柔らかでおいしいです。
是非一度お試しください!