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はしかが流行大人が罹る原因&大人でも予防接種を2回受ける理由

2016年9月9日

はしかが流行大人が罹る原因&大人でも予防接種を2回受ける理由

はしかは子供の病気だと思っていましたが、最近、子供より大人の感染者が増えているようです。

どうして大人がはしかにかかってしまうのでしょうか?
今回は、大人が罹る「はしか」についてご紹介します。

はしかが流行 大人が罹る理由は?

はしか(麻疹)に感染する大人が増えています。

大人がはしかにかかる原因は?

麻疹・風疹の混合ワクチンを受ける機会が1歳時と小学校入学前の1年間と2回あります。
はしかの発生が減り、ウイルスに接触する機会が少なくなったため、ワクチン接種による免疫が低下した人が多いのです。

はしか 大人になって免疫が減っている?

麻疹ワクチンの接種で、麻疹ウイルスに対する免疫が、体内に作られます。
でも人工的に作られた免疫は、自然の麻疹ウイルスに接する機会がないと、徐々に減衰してしまいます。
ワクチンの普及によって、はしかの流行が減るということは、自然のウイルスにさらされる機会も減るということです。

すると、乳幼児期に予防接種を受けても、大人になるにつれて、その効果が薄れていくことがあるので、
麻疹ワクチンは、2回接種することをすすめています。

はしかに感染する原因

はしかは麻疹ウイルスが感染する病気で、空気中のウイルスを吸い込んでしまった「空気感染」や、
咳やクシャミからの「飛沫感染」で感染してしまいます。

はしかにかかりやすい年齢はいつ頃?

最近は大人での感染も増えていますが、一般にはしかにかかりやすいのは6か月以降の赤ちゃんですが
多いのは、幼稚園ぐらいまでの時期です。

はしかにかかりやすい季節は?

春、5月頃がピークです。

麻疹の予防接種 大人が2回目を受ける理由

麻疹の予防接種は2回受けるのが最もよいです。
麻疹は2回の予防接種に変更されていて、現在の小学生は2回目の予防接種を受けています。
また、外国では昔から2回接種が行われています。

大学で麻疹が流行した原因で、1回の予防接種で抗体があっても弱くなっていて感染がひろがりました。
2回目の予防接種でブースター効果という効果を起こして、抗体を飛躍的にパワーアップさせます。
そういった意味で、2回受けることが重要です。

麻疹の予防接種自体は絶対に2回受けるべき強制的なものではないのですが、麻疹にかかりたくない、また自分の家族を守るために予防接種はぜひ受けてください。

麻疹は、風疹や水ぼうそうよりも症状がひどく、致死的な重症にならなくても、呼吸器の合併症(肺炎など)を高い確率で起こします。

妊娠を希望されている女性の方へ

予防接種後は2ヶ月間避妊してください。

ブースター効果とは?

日本語名は追加免疫効果

体内で1回作られた免疫機能が、再度抗原に接触することによって、さらに免疫機能が高まることを意味する生物学用語です。
2000年代に日本で麻疹が流行したのは、麻疹にかかっている人に接触する機会がなくなって
このブースター効果が得られず追加免疫をもたなくなったことが原因です。

ブースター効果は予防接種にも応用されていて、子供のインフルエンザワクチンや、MR生ワクチン(麻疹・風疹混合)は2回しますが、これはブースター効果によって追加免疫を獲得することを狙って行われています。

麻疹に一度かかっていれば安心?

子供の頃に「はしか」にかかったことがあるでしょうか?
麻疹は一度かかってしまえば免疫ができるので、二度とかからない病気なんです。

インターネット上の情報を見ていると、免疫が年々弱くなってくるので、またはしかになるかも・・・
と書かれていることもありますね。

でも、これは麻疹にかかる前に予防としてワクチンを接種して体内に免疫をつくった場合の話なんです。
ワクチン接種を受けているのに、麻疹になってしまう可能性があります。
実際に「はしか」麻疹にかかったことのある人は安心してもいいのです。

ただ、麻疹にかかっていたのかどうかよく分からない人は親に聞いてみるか
母子手帳で確認するか、今回ご紹介した抗体検査を受けて確認してくださいね。

麻疹の予防接種 大人もするの? 抗体価を調べてみよう

麻疹の抗体検査

はしかの抗体検査って一体何の検査をするんだろう?と不安になっている人もいるでしょう。
麻疹の抗体検査というのは、痛い検査や難しい検査をするわけではありません。

血液検査だけです。

検査を受けたい時は、採血だけなので、かかりつけの診療所や病院で受けることが出来ます。
「はしか」の抗体検査にかかる費用は2000~7000円と、病院によって違います。
検査そのものは血液検査だけなので、すぐに終わりますが、検査結果が出るまでには2週間くらいかかります。

麻疹の検査結果

「はしか」の抗体価の検査結果をどうやってみるんだろう?
検査結果の見方をご紹介します。

陰性(2.0未満)
麻疹のワクチンを接種する必要があります。

疑陽性(2.0以上4.0未満)
近いうちに必ずこの数値は自然に減少していきます。麻疹ワクチンの接種が必要になります。

陽性のうち10.0未満
陽性であっても、この数値なら自然に減少していきます。「麻疹ワクチン」を受けておくことをおすすめします。

陽性で10.0以上
麻疹に対する免疫は十分についていると言えます。ワクチンの接種は必要ありません。

麻疹と風疹の症状の違いは何? 大人も心配

風疹の症状

潜伏期間 14~21日

風疹は、「3日ばしか」とも呼ばれています。
鼻水やくしゃみ、発熱など風邪と見分けがつきにくいです。
大きな特徴は発疹とリンパ節の腫れです。、発熱と同時に発疹が出ることが多く、初めは顔や耳の後ろなどに米粒から豆粒ほどの赤い発疹がでます。

発疹は1から2日ほどで全身に広がり、だいたい3日ほどで消えていきます。
発疹が消えるとかゆみが出ることがあります。
もうひとつの特徴は耳の後ろや首にあるリンパ節が腫れます。

麻疹の症状

潜伏期間 9から12日

発症すると鼻水、咳、38度前後の発熱などの、風邪の初期症状と似たような症状が現れます。
数日後いったん熱が下がり、また上がるという特徴があります。

大きな特徴としては口の中に白い発疹が現れます。
そして、2度目の発熱は最初よりもさらに熱が上がり、40度近くなることもあります。

この症状は約10日から2週間ほど続きますが、だんだん症状は治まってきますが、その間に合併症を引き起こすこともある病気なので、かかる前にワクチンで予防することがとても重要です。

終わりに

現在社会で活躍している世代の多くは、小さいころに予防接種を受けていない場合が多く大人になってから風疹や麻疹になる可能性があります。
麻疹、風疹の症状自体は、それほど心配はないですが、大人になってからかかると、重篤化することもある病気です。
予防接種さえすれば防げる病気です。

特に妊婦さんが風疹や麻疹になると、お腹の赤ちゃんの命を落とすことにつながる可能性もあります。
その予防として予防接種を受けておくことが大切です。

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