5月の終わりにかけてスーパーにたくさんの梅が並びます。
暑い夏に向けて梅シロップを作ってみませんか?
どんな梅を使うのか?簡単に作る方法や
失敗なしに作れる方法をご紹介します。
梅シロップの作り方と保存方法
梅シロップには青梅が適しています。
砂糖は初めて作る方には 氷砂糖がお勧めです。
氷砂糖がゆっくり溶けるので、梅のエキスと混ざり合うスピードの相性が良いと思います。
梅を保存する容器ですが、梅は酸が強いので金属製の道具は腐食してしまうで避けたほうがいいです。
調理用具もホーロー製 ガラス製 陶器製が適しています。
梅を入れる容器は必ず殺菌をします。水洗いをして熱湯消毒をしてください。
その後、よく水を切って乾かしてください。
さらに、焼酎35度をガーゼにしみこまして拭いて殺菌したら完璧です。
梅は流水で1個づつ洗います。
次にあく抜きの作業になります。
「あく」って何だろう?
あくとは、えぐみ 渋味 苦味 を感じるいやな味のことです。
上手にあく抜きをして おいしい梅シロップを作りましょう。
若くて新鮮な青梅は、一般的に2~4時間水につけます。青いほどあくが多いです。
少し熟して黄色がかった梅は、あく抜きの必要はありません。そのまま梅シロップの下準備にかかりましょう。
あく抜きをして、梅が茶色になってしまった。
水に長い時間つけてしまった。鮮度の悪い梅を使ってしまったなどの例がありますので、
あく抜きの時は梅の様子を見ながらしてください。
あく抜きが終われば 梅をきれいに乾燥させてください。
きれいに乾燥した梅のへたを縁取るように回して取ります。
梅シロップの分量です。
梅 1kg 氷砂糖 1kg
保存用のガラス瓶は3リットル用を用意します。
青梅をビンの底にやさしく並べていきます。敷き詰めた青梅の上に氷砂糖をいれます。
その上に青梅をおいてまたその上に氷砂糖をのせていきます。
交互に繰り返し最後は氷砂糖でふたをするようにのせます。
砂糖の種類は白砂糖・三温糖・ザラメ・てんさい糖・氷砂糖・グラニュー糖 何でも使用できます。
白砂糖・氷砂糖・グラニュー糖はすっきり味の梅シロップに、三温糖・ザラメ・てんさい糖はこくがある梅シロップに仕上がります。
冷暗所に保存して1日1回~2回ビンをゆすって梅と氷砂糖が混ざるようにします。
この青梅1kgで約800ccの梅シロップが出来ます。2週間ぐらいから飲み頃になります。
つけた梅は2ヶ月ぐらいで渋味が出るので 1ヶ月ぐらいで取り出します。
気になる梅シロップの賞味期限は約半年です。
出来上がった梅シロップに火を通して密封した場合約1年保存可能です。
また、後から梅を足したい場合も2週間から4週間つけて召し上がれます。
梅シロップのポイントは 梅のエキスを早く出して砂糖を溶かすことです。
保存場所の温度によって発酵してしまうことがあります。
発酵すると白い泡が出て梅シロップが濁ってしまいます。
梅がしわしわにならずに膨らんでしまいます。
この発酵を防いだり止めたりする方法を次の章でご紹介します。
梅シロップの作り方酢は必要なの?
梅シロップに酢を入れるレシピと入れないレシピがありますが、酢にはどんな役割があるのでしょうか。
酢を入れると梅シロップを作るのに失敗が少なくなります。
梅がつかるのに時間がかかるため 発酵が進まないので出来上がりも1ヵ月後になります。
また腐りにくく、真夏の常温でも痛みにくくなります。
酢を入れると酸っぱい梅シロップにならないかとご心配されますが、酢の味は残りません。
発酵食品にありがちなカビの心配も酢を入れることによってなくなります。
分量
青梅1kg 氷砂糖1kgに対して 酢は200cc入れます。
この場合も、青梅 氷砂糖を交互にいれて最後に酢を回しかけます。
1日1回~2回ビンを回したり 手でかき混ぜて様子を見ます。
酢の種類は何でもしよう出来ます。穀物酢 米酢 リンゴ酢 など
発酵してこまった。発酵を止める方法
つけてからまだ日が浅い場合は、梅の実だけを取り出してください。
シロップを弱火にかけます。(鍋はホーロー鍋 ガラス鍋など)
あくが出てきますので取り除いてください。あくが出なくなったら、また消毒したビンに戻します。
ビンはその都度消毒が必要です。梅のエキスが出るまでしばらく待ちます。
10日以上日がたっていて梅のエキスが十分に出ている場合は、同じように梅の実を取り出しシロップを
弱火にかけます。あくが取り終わったら 液を冷暗所で保存します。梅シロップの完成です。
発酵せないように作りたい
つけた梅に砂糖を1日おきに4回程度にわけていれるという方法があります。
分量が1㎏なので、250gを一日おきに入れていきます。
様子をみながら 1日数回まぜます。
冷暗所で保存してください。
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梅シロップの作り方簡単な方法
分量
青梅1㎏ 氷砂糖1㎏ 酢50cc
ガラス瓶を購入したり、熱湯消毒が面倒だなと思った方はジップロックでお試しください。
フリーザーパックの大を2枚重ねて使います。
あく抜き ヘタ取り 乾燥が終わった青梅を袋の底に入れます。
その上から氷砂糖を入れて酢をいれます。
袋の空気を抜くようにチャックを閉めて下さい。
梅と氷砂糖がまざるように袋をゆすります。氷砂糖で袋が破れないよう注意してください。
氷砂糖が溶けるまでは冷暗所で保存してください。
梅からエキスが出てきたら、梅を移動させるように袋を逆さにしたり振ったりしてください。
10日前後でたくさんの梅のエキスが出てきます。梅シロップの出来あがりです。
ガラス瓶かペットボトルに入れ替えて冷蔵庫で保存してください。
フリーザーパックなので冷凍保存もOKです。
氷砂糖を使用していますが 白砂糖 三温糖 グラニュー糖でも同じように出来ます。
炭酸水 お水で割ってお召し上がりください。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
青梅の下処理が終われば漬けるだけで おいしい梅シロップが出来ます。
発酵食品はデリケートで取りかかりにくいと思われがちですが、
ご紹介した内容を参考にぜひ挑戦してみて下さいね。