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御朱印さんぽ、谷中七福神巡り コースと所要時間のご紹介

2023年5月23日

谷中七福神巡り

谷中七福神とは、東京都台東区・荒川区・北区の7つの寺院に祀られている七福神の巡礼札所です。
およそ250年前に始まったと言われる江戸最古の七福神です。
他の七福神には神社も入っていることが多いですが、谷中七福神はすべて寺院だけで構成されています。

谷中七福神は、徒歩で約5.5km、約2時間で巡ることができます。
御朱印は、1月1日から1月10日までの期間に各寺院で押印用の版画台紙が購入できます。
期間外は、境内に入れても本堂には入れず七福神が見えないこともあります。

七福神とは?

七福神のご利益は、不老長寿、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など、所願成就のご利益があるとされています。
また、七福神はそれぞれに特別なご利益を持っています。
例えば、恵比寿は商売繁盛や大魚守護の神様、弁才天は恋愛成就や学徳成就の神様、毘沙門天は武道成就や夫婦和合の神様などです。
七福神を参拝することで、「七難即滅七福即生」のご利益があるといわれ、「七つの災難がたちまち消滅し、七つの福徳が生ずる」といわれています.

七福神は日本独自の信仰として発展し、宝船に乗って福徳を授けに来るという信仰があります。

七福神宝船

七福神宝船

東京の七福神は区ごとにたくさんの七福神めぐりコースがあります。

七福神はそれぞれが特徴的な姿や持ち物をしているので、それに注目すると見分けやすくなります。

恵比寿(えびす):大漁や商売繁盛の神様。釣り竿や鯛を持っている 恵比寿(えびす):大漁や商売繁盛の神様。釣り竿や鯛を持っている
大黒天(だいこくてん):五穀豊穣や財宝の神様。かまどや袋を持っている 大黒天(だいこくてん):五穀豊穣や財宝の神様。かまどや袋を持っている
毘沙門天(びしゃもんてん):武運や勝負運の神様。宝塔や槍を持っている 毘沙門天(びしゃもんてん):武運や勝負運の神様。宝塔や槍を持っている
弁財天(べんざいてん):芸術や音楽の神様。琵琶や弦楽器を持っている 弁財天(べんざいてん):芸術や音楽の神様。琵琶や弦楽器を持っている
布袋尊(ほていそん):笑顔や幸福の神様。大きな袋や扇子を持っている 布袋尊(ほていそん):笑顔や幸福の神様。大きな袋や扇子を持っている
福禄寿(ふくろくじゅ):富や長寿の神様。杖や鶴を持っている 福禄寿(ふくろくじゅ):富や長寿の神様。杖や鶴を持っている
寿老人(じゅろうじん):知恵や健康の神様。杖や亀を持っている 寿老人(じゅろうじん):知恵や健康の神様。杖や亀を持っている

福神はそれぞれに異なるご利益がありますが、一緒に祀られることでさらにパワーアップすると言われています。
そして、これらの特徴を覚えておくと、七福神の見分け方がわかるようになりますね。

七福神めぐりのお作法について

七福神めぐりのお作法は、以下のような点に注意すると良いでしょう。

  • 七福神めぐりは、一般的には元日から7日までの松の内に行うものとされていますが、明確な決まりはありません。
    無理のないスケジュールでお出かけください。
  • 七福神めぐりの順番は、特に決まっていませんが、各寺社の開門時間や御朱印の受付時間を確認しておくとスムーズです。
  • 七福神めぐりには、専用の色紙や御朱印帳が用意されている場合があります。
    それらを受ける場合は、最初の寺社で色紙や御朱印帳本体と7か寺分の納経料を一括で支払うことが多いようです。
  • 七福神めぐりでは、各寺社のご本尊やご祭神にもお参りすることを忘れないようにしましょう。
    また、七福神以外の御朱印を受ける場合は、別途御朱印料をお納めください。
  • 七福神めぐりでは、歩きながら飲食したり、ゴミを捨てたりしないようにしましょう。
    また、混雑する場合は、他の参拝者に配慮して列に並んだり、声を控えたりしましょう。

調布七福神 コースと所要時間

谷中七福神巡りコースは以下URLからグーグルマップでコースが確認できます。
是非ご利用ください。

谷中七福神コース

谷中七福神巡りコース

 

谷中七福神は、上記地図上では徒歩で約4.8km、約1時間になっていますが、
が、お参りや御朱印をいただく時間、日暮里にある谷中銀座商店街を歩いたりする時間を考慮すると半日かかりますね(^^♪

御朱印は、1月1日から1月10日までの期間に各寺院で押印用の版画台紙が購入できます。
期間外は、境内に入れても本堂には入れず七福神が見えないこともあります。

歩行時間 約1時間2分
歩行距離 約4.9Km
≪コース≫
出発
① 田端
↓・450m 6分
② 東覚寺 (福禄寿)
↓・1.0Km 13分

③ 青雲寺 (恵比寿)
↓・200m 2分
④ 修性院 (布袋尊)
↓・750m 10分
 谷中銀座商店街には約60軒の店舗と飲食店が並んでおり、「台東区思い出の景観30選」に指定されている観光名所です。
⑤ 天王寺 (毘沙門天)
↓・350m 5分
⑥ 長安寺 (寿老人)
↓・750m 9分

⑦ 護国院 (大黒天)
↓・1Km 12分

⑧ 不忍池弁天堂 (弁財天)
↓・350m 5

 上野

1,東覚寺 とうかくじ(福禄寿)

福禄寿(ふくろくじゅ):富や長寿の神様。杖や鶴を持っている 東覚寺 東覚寺御朱印
赤紙仁王尊について 東覚寺赤紙仁王尊

東覚寺は、東京都北区田端にある真言宗豊山派の寺院で、白龍山寿命院と号します。
延徳3年(1491年)に神田に創建された後、根岸や田端に移転しました。
江戸時代には、7石の朱印地を受けていました。

東覚寺は、谷中七福神の一つで、福禄寿を祀っています。
福禄寿は、長寿や幸運を授けるとされる神様で、白髪頭に扇子と宝珠を持ち、鹿に乗っている姿で描かれます。
東覚寺の福禄寿像は、本堂の右側に安置されています。

所在地  〒114-0014 東京都北区田端2丁目7−3

2、青雲寺 せいうんじ(恵比寿)

恵比寿(えびす):大漁や商売繁盛の神様。釣り竿や鯛を持っている 青雲寺 青雲寺

青雲寺は、荒川区西日暮里にある臨済宗妙心寺派の寺院で、浄居山と号します。
宝暦年間(1751-64)に堀田相模守正亮の中興と伝えられます。
江戸時代には、花見寺として親しまれ、文人の碑が多く残っています。

青雲寺は、谷中七福神の一つで、恵比寿を祀っています。
恵比寿は、漁業や商売繁盛の神様で、風折烏帽子をかぶり、狩衣・指貫を着て右手に釣竿、左手に大鯛を抱えている姿で描かれます。
大鯛は五穀豊穣の象徴でもあります。
青雲寺の恵比寿像は、本堂の右側に安置されています。

所在地 〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3丁目6−4

3、修性院 しゅしょういん(布袋尊)

布袋尊(ほていそん):笑顔や幸福の神様。大きな袋や扇子を持っている 修性院 修性院

修性院は、荒川区西日暮里にある日蓮宗の寺院で、運啓山と号します。
天正元年(1573年)に開山されました。
元は運啓山純光寺という名前で、豊島郡田中村(現・練馬区南田中)にありましたが、寛文3年(1663年)に現在地に移転しました。
江戸時代には、花見寺として親しまれ、歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれました。

修性院は、谷中七福神の一つで、布袋尊を祀っています。
布袋尊は、笑顔と愛嬌の神様で、福徳や財宝を授けるとされる神様です。
布袋尊の像は高さ2m、重さ200kgもあり、文化年間(1804-18)に青雲寺から遷されました。
修性院の塀には、四季をモチーフにした布袋尊のイラストが描かれています。

所在地 〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3丁目7−12

4、天王寺 てんのうじ(毘沙門天)

毘沙門天(びしゃもんてん):武運や勝負運の神様。宝塔や槍を持っている 天王寺 天王寺

天王寺は、台東区谷中にある天台宗の寺院で、護国山尊重院と号します。
鎌倉時代後期に日蓮聖人の弟子日源が開山しました。
元は長耀山感応寺という名前で、日蓮宗の寺院でしたが、元禄11年(1698年)に幕府から邪宗とされて廃寺になりました。
その後、輪王寺宮公弁法親王の願いで天台宗に改宗し、毘沙門天を本尊としました。
毘沙門天は、財宝や福徳を授けるとされる神様で、谷中七福神の一つです。

天王寺は、元禄13年(1700年)から富くじの興行を許され、目黒不動・湯島天神とともに「江戸の三富」と呼ばれました。
戊辰戦争では、彰義隊の営所となり、本堂や五重塔などが焼失しました。
現在の本堂は、昭和57年(1982年)に再建されたもので、阿弥陀如来を本尊としています。
境内には、「元禄大仏」と呼ばれる釈迦牟尼如来坐像や、平安時代の毘沙門天立像などがあります。
墓地には、牧野富太郎さんや三遊亭円遊さんなどの有名人の墓も多数あります 。

所在地 〒110-0001 東京都台東区谷中7丁目14−8

 

5、長安寺 ちょうあんじ(寿老人)

寿老人(じゅろうじん):知恵や健康の神様。杖や亀を持っている 長安寺

長安寺は、台東区谷中にある臨済宗妙心寺派の寺院で、護国山尊重院と号します。
寛文9年(1669年)に、曹洞宗の僧・老山が開山しました。元は日蓮宗の寺院でしたが、第3世住職の時に臨済宗に改宗しました。
本堂には、徳川家康の寄進と伝えられる等身大の寄木彫刻の寿老人を祀っています。
寿老人は、長寿や健康を授けるとされる神様で、谷中七福神の一つです。

長安寺には、鎌倉時代から室町時代にかけて作られた板碑が4基あります。
板碑とは、木製の経板を模して石で作った仏教の石造物で、東京都内では珍しいものです。
板碑には、阿弥陀如来や弥陀三尊などが描かれています。
境内には、狩野芳崖(かのうほうがい)の墓もあります。
狩野芳崖は、明治時代の日本画家で、西洋絵画の技法を取り入れた作品を残しました。

所在地 〒110-0001 東京都台東区谷中5丁目2−22

6、護国院 ごこくいん(大黒天)

大黒天(だいこくてん):五穀豊穣や財宝の神様。かまどや袋を持っている 護国院御朱印 護国院御朱印

護国院は、台東区上野公園にある天台宗の寺院で、東叡山寛永寺護国院と号します。
寛永2年(1625年)に、天海僧正により東叡山寛永寺が開山したのと同時に、天海の命を受けた開基生順によって、東叡山寛永寺最初の子院として建立されました。
寛永7年(1630年)に、天海僧正により境内に一堂が建立され、古仏師春日の作といわれる釈迦、文珠、普賢の三尊像を安置し、本尊としました。
この堂は釈迦堂と呼ばれ、東叡山総本堂の役割を果たしました。

護国院は、大坂城落城25年となった寛永16年(1639年)に、豊臣・徳川両軍の霊を弔う大念仏法要を執り行いました。
その功績を称えた3代将軍徳川家光より、藤原信実筆と伝えられる大黒天の画像が奉納されました。
大黒天は、五穀豊穣や商売繁盛を授けるとされる神様で、谷中七福神の一つです。
正月3日の「福湯」の行事は有名で、多くの人が参拝に訪れます。

護国院は、当初は上野公園の北東にあったのですが、徳川家霊廟建設のため幕府の命により2度移転しました。
現在地に移ったのは宝永6年(1709年)です。
享保2年(1717年)に釈迦堂は焼失しましたが、同7年(1722年)に再建されました。
現在の本堂は昭和2年(1927年)に移動したものです。
境内には重要文化財の絹本著色愛染明王像や登録有形文化財の庫裏などがあります。

所在地 〒110-0007 東京都台東区上野公園10−18

7、弁天堂 しのばずのいけべんてんどう(弁財天)

弁財天(べんざいてん):芸術や音楽の神様。琵琶や弦楽器を持っている 弁財天宇賀神 弁財天御朱印

不忍池弁天堂は、台東区上野公園の不忍池の中島にある天台宗の寺院で、東叡山寛永寺弁天堂と号します。
寛永年間に、天台宗東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正によって建立されました。
天海僧正は、不忍池を琵琶湖に見立て、元々あった聖天が祀られた小さな島を竹生島に見立て、水谷勝隆公と相談して島を大きく造成することで竹生島の宝厳寺に見立てたお堂を建立しました。
このお堂は弁天堂と呼ばれ、本尊は八本の腕があり、煩悩を打ち壊す武器を手に持つ八臂辯才天です。

弁財天は、音楽や芸能の才能を高めたり、商売繁盛や金運上昇を祈願したりする神様です。
また、水の神でもあるので、水難や火難から身を守ってくれるとも言われています。

宇賀神は、穀物や樹木の成育を司る神様で、五穀豊穣や家内安全を祈願したりする神様です。
また、蛇神・龍神の化身でもあるので、財運や出世運を高めたり、邪気や厄災を払ってくれるとも言われています。

現在の弁天堂は昭和33年(1958年)に再建されたもので、本堂前の手水鉢の天井には天保3年(1832年)という銘のある谷文晃画伯の水墨の竜が描かれています。
本尊は秘仏ですが、9月に行われる巳成金大祭の日に御開帳されます。

所在地 〒110-0007 東京都台東区上野公園2−1

谷中銀座商店街

谷中銀座商店街 谷中銀座商店街 谷中銀座商店街

谷中銀座商店街は、台東区谷中にある昔ながらの商店街で、約60軒の店舗と飲食店が並んでいます。
1950年代から続く下町の風情が残り、「台東区思い出の景観30選」に指定されている観光名所です。
肉や野菜、衣料、雑貨、カフェなど個性派の店が多く、地元の人々や観光客に人気です。
特に、お肉屋さんの揚げ物と焼鳥屋さんは長蛇の列でした。
そして、当日も外国からの観光客がたくさんいました(^^♪


 

終わりに

谷中七福神巡りは、東京都台東区・荒川区・北区の7つの寺院に祀られている七福神を巡る行事です。
江戸最古の七福神巡りと言われ、その起源は250年前ほどとされています。
谷中七福神巡りをすると、7つの厄災が取り除かれ、7つの御利益を授かると言われています。

谷中七福神巡りは1年中可能ですが、七福神の像を直接拝見して御朱印をもらいたいなら、毎年1月1日~1月10日の開帳期間に訪れるようにしましょう。
御朱印は、各寺院で台紙や色紙が購入できますが、事前に持参しても構いません。

谷中七福神巡りのコースは以下の通りです。

福禄寿/東覚寺(北区田端)
恵比須/青雲寺(荒川区西日暮里)
布袋/修性院(荒川区西日暮里)
寿老人/長安寺(台東区谷中)
毘沙門天/天王寺(台東区谷中)
大黒天/護国院(台東区上野恩賜公園)
弁才天/寛永寺・不忍池辯天堂(台東区上野桜木)
全行程は約5.0kmで、徒歩で約2時間かかります。
途中で食事や休憩を楽しみながら、ゆっくりと巡ってみてください(^^♪

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